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Rainbow travel EXPO

Rainbow travel EXPO_a0030752_16104649.jpg8月28〜29日まで、パディントン・タウン・ホールで行なわれた「Rainbow travel EXPO for gay and lesbian travellers」。

旅行会社、エアライン、各州の観光局などが出店して、ゲイやレズビアンの人を対象とした旅行案内やゲイ・クルーズの紹介などをするイベント。毎年行なわれていて、今年はゲイのアコモデーションなどスモール・ビジネス系というよりは、もう少し大きな団体や会社が多かったような気がした。

観光地ケアンズには、いくつかゲイ向けのアコモデーションがあるのだが、そういった個別の施設ではなく、大きくクイーンランド州ということで出店して、その中で各施設のパンフレットを配っていた感じ。

出展者の紹介を兼ねた説明会や、各ブースではアンケートに答えると、その中から何人かにエア・チケットやホテルの宿泊券が当たる抽選会をはじめ、ゲイ向けの観光マップなどを配っていた。

それにしてもJoe、モテモテ。二人で歩いていても、各ブースからJoeだけ次々と声が掛かり、ブースごとに話し込んでるから時間がかかるかかる。二番目に大きな都市、メルボルンがあるビクトリア州のブースでは、そこにいたメルボルンのレザー系ゲイ・パブで働く人にかなり気に入られて、大っきなカバンを貰っていた。帰ってその中を見ると、ビクトリア州の観光局のロゴ入りのウォーター・ボトル、今メルボルンで上演されている大ヒット・ミュージカル「The Producers」のプロモーションCD、そしてサテンのボクサー・ブリーフまで!それにメルボルンの観光アトラクションが2日間無料になるパスの引き換え券、もう絶対メルボルンに行くしかない!という内容。そのゲイ・パブの人からは、「このカバン、一日に二人しかあげないんだよね。ぜひ、メルボン来てね!店で待ってるから(ウフッ)」なんて言われていた…。

その後、友達と合流した自分は、まだ半分しか回っていないその友達と、二人で会場を回ることにした。Joeは、コーヒーを飲んで休憩。

が、何故かあれだけJoeには気軽に話し掛けていた各ブースの人、日本人二人の自分たちには、ほとんど無視状態!何で???人種差別????

Joeに後から聞いたけど、「これは人種差別ってことじゃなくて、ただ人種が違うってことで話し掛けにくかったんじゃない。それにちょっと歳の白人と若い(若く見える)アジア系のカップルと、若いアジア系の二人組。この中でだれが一番お金持ってるように見える?当然、白人でしょ。お金も時間もありそうでしょ。だからだよ。クルーズとか、海外旅行とか、割と単価の高いブースも多かったしね」って。まあ、当然お金持ってそうな人には親切に説明するだろうけど、この違いようにはちょっとビックリ。

話は変わって、各州の観光局なんだけど、どこもゲイ&レズビアン・マーケットってかなり意識している。こういうイベントにも、ちゃんと出店しているし、以前会社の関係で観光用の写真を請求した時も、送られてきた観光フォトCDセットは対象別に別けられていて、一般向け、アジア・マーケット向け、ファミリー向け、それにゲイ&レズビアン向けまで揃っていた。例えば、同じビーチの写真でも、一般向けは若い男女のカップル、アジア向けではアジア系のモデルを使い、ファミリー向けは子供に両親、そしてゲイ&レズビアン向けでは男性カップルや女性同士のカップルが写っている。

これって、日本で言えば、例えば京都のプロモーション用の写真を撮影する時に、むっちり坊主と髭のカップルが清水寺で肩を組んでいる写真を撮るとか、そいういうこと。日本ではまだまだゲイ・マーケティングという考え方がないから、誰もそんな写真撮ろうとは思わないけど、日本のゲイの人ってよくハワイ行ったり、同年代のストレートの人と比べればお金持ってそうでしょ。まだ表立ってはいないけど、潜在的にかなり大きなマーケットだと思う。「男二人で巡る、京都」とかいって、パンフにはゲイ・フレンドリーな旅館のリストを載せるとか?

近い将来、日本でもマーケットの対象としてゲイ&レズビアンというカテゴリーが存在するようになるかな?…って言うか、絶対なってほしい。


Rainbow travel EXPO for gay and lesbian travellers

by funnyfelix | 2004-09-08 16:09 | g-info