その37 ま、これは外せませんね!北京!
「北京」と言えば誰でも思い浮かべるのが「万里の長城」
英語で「The Great Wall」です!
これまた当然、見に行くものと思ってました…
が、「だだの“壁”だろ!そんなものわざわざ見に行きたくない!」
って、信じられないJoeの言葉!
それ言ったら、エアーズロックはただの“岩”、グレートバリアリーフはただの“海”、ってことだろっ!
と、喧嘩を始めてもしかたがないので、香港の二の舞にならいように慎重に説得。
で、事前にいろいろと調べました…
まず、6,000キロにも及ぶ「万里の長城」、観光ポイントは「八達嶺、慕田峪、司馬台」の3つが有名。
北京市内から一番アクセスしやすいのが「八達嶺」。(片道:約1時間半)
「慕田峪」は、「八達嶺」よりもう少し遠くて、観光客も少なめ。(片道:約2時間)
「司馬台」が一番遠く、修復もあまりされておらず、勾配もかなりのもの。(片道:約3時間)
で、さらに調べると「司馬台」からは、そのとなりにある「金山嶺」までハイキングするツアーがあった!
ほぼ未修復の「万里の長城」を思いっきり歩ける!って、自分的には絶対コレっ!って思っていたけど…
「は?往復で6時間?歩きが3時間?時間のない北京で6時間もバスにカン詰?で、3時間も歩くの?」
ってあっさり却下!
で、自分も体力的にもやはりJoeにはキツいかな…ってことで、「慕田峪」を提案。
「だだの“壁”かもしれないけど、そこに立ってみないと、そこでしか“感じられない何か”があるはずだよ」とか説得して…
が、結局「万里の長城」に行くことは行ったけど、一般的な「八達嶺」になってしまいました…
やはり、ほとんどのツアーは「八達嶺」行き。
さらに、「万里の長城」だけでなく、他の観光ポイントも回るので、3日しかない滞在で「万里の長城」だけに1日を丸々使うことに抵抗のあったJoeも、納得できたので。
せっかく行く前に、時間をかけてツアー内容からいろいろ調べていた自分は、ちょっとなー、って感じ。
で、ホテルから申し込むのが一番簡単だったので、ホテルお薦めの「万里の長城・八達嶺&明十三陵ツアー」へ!
ま、でも英語のツアーだったので日本語ツアーよりは安かったけど、これがけっこうなツアーで、もし「八達嶺」に行くんだったら、そちらのツアーもよく調べておけばよかった…と軽く後悔。
まず、ツアー当日の朝に大問題!
セーフティー・ボックスが開かない!
中には現金とパスポートが入っていて、今回のツアーでは「八達嶺」のロープウェイの料金は含まれておらず、別に現金で支払わなければならず、ポケットの中には1人分にも満たない現金しかない…
しかも、ツアーのガイドの人はもうロビーだし!
で、大喧嘩!
「何でセーフティー・ボックスを使ったんだ!」とか…
ま、喧嘩してもしょがないし、ホテルの人も朝のチェック・アウトの時間でバタバタで、すぐ部屋に来れないようだし…
ガイドの人は、次のホテルにATMがあるから、そこで現金をおろしたら?ってことになったけど、次のホテルのATMが使えなく、結局、このガイドさんにお金を借りることに…
で、このガイドさんのお陰で、すべて良しとなったけど…
まず向かったのが、「明十三陵」。ここでのメインは地下にある宮殿!
が、地下に入ることなく観光が終わってしまって「えっ?」
で、次にお約束の「翡翠工場」
って、この手のツアーの「土産物」まわりなんだけど、その「翡翠」は、ま、許すとしても、その後に連れて行かれたのが、「病院」!
「えっ?」
って、ツアーのお客さんが一室に集められ、看護婦さんから健康についてのお話…
中国ではお年寄りのお医者さんの方が、経験も長く信頼できます!
なんて言った後に、ドアがバーン!って開いたら…
白衣を着たおじいちゃんとおばあちゃんが登場!
なぜか、全員拍手で迎える…
で、その後「脈拍と舌の色でも健康状況はわかります」とか言って、一人ひとりその先生の前に座って問診。
で、真っ先に座ったアメリカ人のおっちゃん、問診が終わった後に、後ろを振り返って、全員に「体の悪いところがいっぱいあって、それには漢方薬が必要で、その処方箋を書いてくれるけど、その処方箋の薬、すべていくらだと思う?アメリカ・ドルで100ドルはするよ!」
って、いわゆる漢方薬の販売ですね!
もう、自分、パスです!
で、Joe「別に強制で買わせるわけではなから」とか言って、問診。
ハイ、半分、死んでました!
血液はドロドロ、体の至るとこが悪いみたいで、あそこもここも!みたいに言われたそうで「じゃ、処方箋はいらないから、悪い部分を全部書き出してくれ」って、「シドニーに帰ったら、主治医に見せるから」って言ったら…
拒否されたそうです…
もち、ツアー客全員、何も買わなかったです!
で、その後は、ランチ!
初めに言った「翡翠工場」の大っきなお土産物屋の裏が食堂になっていて、そこでツアー参加者10名が円卓を囲んでの中華ランチ。
すべての料理がすでに作ってあったようで、そのあたりはイマイチだったけど、味は予想外によかったです。
で、ようやくの「万里の長城」!
このツアー、前にも書いたけど、ロープウェイの料金は別。でも、それを知らないお客さんがいて、ちょっとゴタゴタ…
って、ツアーのバスが駐車したのは、ロープウェイ乗り場の駐車場。
そう、もしお客さんがロープウェイに乗らない!なんて言ったら、ロープウェイの必要のない別の場所まで移動しなくちゃいけないから、実質、このツアーだったら、ロープウェイの料金も含めるべき!
で、いきなりロープウェイで、日本で言われる「女坂」の頂上まで!
かなりの人です!
でも、山の尾根を這うように続く「万里の長城」、感動です!
で、ここから「女坂」とは反対の方へ進むことに… 人も少なかったし…
が、Joe、もともと「万里の長城」は興味がなかったし、先のアップダウンの続く「万里の長城」を見て「1人で行ってこい!」…
ええ、行ってきました!
通行止めになるまで!
やはり、途中かなり勾配の急なところもあっって、思ったより危険。
歩く、ってより、登る!って感じの場面が何度も…
初夏の日差しで爽やかな風が吹いていたけど、Tシャツは汗でグッショリ。
でも、進めば進むほど人が少なくなって、いい感じ!
最後の通行止めのところで休んでいた中国人カップルに、身振り手振りで写真を撮ってもらったり、往復1時間半以上かかったけど、楽しい観光となりました。
エアーズロックに行った時も思ったけど、やはり、写真やテレビで何度見ても、実際その場所に立ってみないと感じられないものはあります。
人々のお喋り、日差し、におい、石段の手触り、Tシャツの中を抜けてゆく風…
いろいろとあったけど、やはり行って正解!「万里の長城」!
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by funnyfelix | 2009-06-12 09:51 | ASIA GAZE