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Warning !

かつてゴールデン・マイルと呼ばれたオックスフォード・ストリート。

ゲイの人たちが闊歩し、ゲイ・バーが立ち並ぶエリアだった…

それがストレートのクラブが増えるにしたがって、ゲイ・ストリートの雰囲気は薄くなってきた…

で、昨年からゲイが襲われる事件が多発!

地元のゲイ新聞にも毎週のように暴力事件が報道され、ついにacon(HIV団体)が暴力事件に巻き込まれた時の、お助け寺的な役割を果たすセーフ・プレースを毎週末オープン。

そして、昨年12月にクレイグとシェーンのゲイ・カップルがオックスフォード・ストリートから数ブロック離れた通りで2人の男性に襲われ大けがを負うことになる。

そのクレイグの被害を受けた後の顔写真がゲイ新聞「Sydney Star Observer」に一面トップで掲載されてから大きな話題となり、ついに1月19日の一般新聞「The Sydney Morning Herald」にもトップで(下の方だけど)掲載された。

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モーニング・ヘラルド紙では、多発するオックスフォード・ストリートでのゲイ・バッシングを受け、1月26日に行われた集会のポスターの写真と、クレイグの写真を使い、今回の事件を解説している。

その被害を受けたクレイグの写真は目が腫れ、かなりむごたらしい写真で、さらに襲った2人は彼らを「Faggot/ゲイに対する蔑称」と呼び、盗んだ携帯で、後日彼らの両親や友達に性的な酷いテキストを送ったりしており、多くのゲイの怒りを買った。

しかし、管轄のサリー・ヒルズ警察の事件に対する対応が不十分だったこと、そして、彼らを襲ったと思われる人物の街頭カメラの映像が公開され、それがアボリジニ風の外見であったことから、ますます問題は複雑になる。

この問題に対してサリー・ヒルズ警察の横の公園で、1月26日に集会が行われたが、そのポスターが多くの白人男性が赤い旗を持ったデザインで、人種差別的なイメージがあるということで、公共での掲示をやめてしまった。

一部には、アボリジニに対する批判的な意見もあったが、同時に、社会的弱者であるゲイが、同じ少数弱者であるアボリジニを攻撃してどうするのだ、という声もあがった。

また、警察は「このような暴力事件が起こった際、その被害者のセクシャリティーを確かめることは少ないので、ゲイ・バッシングによるものかの特定は難しい」「ゲイだから被害に合ったかもしれないが、それ以上に酔っていたりしたためで、単純にゲイだからとは断定できない」などのコメントがあり、これもまた批判されている。

結局のところ、オックスフォード・ストリート近辺は、ゲイやストレートに関係なく、危険な場所になっているのが現状だと思う。

自分は、このところオックスフォード・ストリートへ飲みに行く機会はほとんどなく、実際、どれだけ危険なのかは分からないが、行き帰りにはタクシーを利用し、少人数で裏道などを歩くことは避けた方が懸命のようだ。

この話題の盛り上がりで、先のaconのセーフ・プレースは、週末だけではなく毎日オープンするようになったし、ボランティアによる自衛パトロール団「ストリート・エンジャル」を結成する計画も進んでいる。もちろん警察の巡回も多くなっているので、極端に不安がることはないと思うが、暴力事件が多発していることは事実。

これから30周年を記念するマルディグラが始まるシドニー。旅行者も増えると思うので、注意してください!

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by funnyfelix | 2008-01-26 23:31 | g-news