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[DVD] The Sum of Us/人生は上々だ!

またまた、事件を起こしたラッセッル・クロウ。もうすっかりバイオレンスなイメージが定着してしまった彼だが、自分のラッセッル・クロウのイメージは、ナイーブな青年。

ニュージー出身だけど、俳優としてのスタートをきったのはここオーストラリア。「マトリックス」のエージェント・スミスこと、ヒューゴ・ウィーヴィングと一緒に出ていた1991年のオージー映画「Proof」、そして、この1994年の「人生は上々だ!」で、ともに繊細な青年役を演じていて、それが非常に強く印象に残っている。

アメリカに渡ってからは、ヒーロー系のマッチョな役回りが多いから、彼をそんなイメージで捕らえる人もいると思うけど(暴力沙汰もいっぱい!)、そういった人に是非見て欲しいのがこの映画。

ラッセッル・クロウが、盲目のヒューゴ・ウィーヴィングと友達となる「Proof」も、淡々として好きな映画。でも、この「人生は上々だ!」では、なんとゲイ役!舞台はシドニーで、ボタニック・ガーデンや、マルディグラのパレードなど、シドニーの風景がいっぱい出てくる。

ちょっと話はそれるけど、ラッセッル・クロウがアメリカでブレイクした「L.A.コンフィデンシャル」に出演している、もう1人のオージー俳優、ガイ・ピアース。彼もヒューゴ・ウィーヴィングと一緒に「プリシラ」でドラァグ・クイーン役を演じている。まあ、「プリシラ」については、また今度。

a0030752_853247.jpgで、この「人生は上々だ!」

妻を亡くしたハリーは、24歳の息子ジェフと二人暮し。その息子のジェフはゲイで、父であるハリーはそのことを受け入れている。実は、ハリーのお母さん(ジェフの祖母)もレズビアンだった。ハリーは、息子の幸せを願い、同時に自分も新たなパートナーを探そうと、結婚相談所に登録するが…。

元は、舞台で上演された演劇で、それを映画化したもの。なので、映画でも、かなり舞台っぽい演出がされている。今年の「マルディグラ」では、その舞台がイベントで行われたけど、時間がなく見逃してしまったので、舞台版と比較することが出来なくて残念。

映画は、ちょうどシドニーのひと夏の出来事で、太陽サンサンのクリスマスから、大晦日の花火、そしてマルディグラのパレードと、その時期にシドニーで生活したことがある人には、別な意味でも面白いと思う。

まあ、こんな理解のある親は絶対いない!とか、現実離れしてるなんて感想もあるみたいだけど、自分はそんなことより、素直に、子の幸せを願う親の物語りとして見た。

かなり前に買ったDVDで、最近また見たけど、やっぱ好き!

重くなるテーマを、まるでシドニーのカラッとした天気のように描いてるところが、とくに好き!

それに長髪で、体毛がなく白くムッチリとして、まったくタイプではないラッセッル・クロウ。彼がステレオ・タイプではない、いわゆる等身大のゲイを演じていて、これがうまい。ラグビーが好きな好青年で、ちょっとシャイ。彼氏を見つめる、ドキドキした視線など、一瞬、彼ってゲイ?って思ってしまうほど。

そう、よく映画に出てくるゲイの人って、ちょっと過剰なんだよね、でもこの映画では、すっごく自然。そう、普通のゲイって、こんなもんです。心優しくて、映画後半の、他人から見ればかなり不幸な出来事でも、素直に受け止めてるところなんて、根っからの好青年!そのサラッとした演技なんて、その後、オスカーをとっただけはある、と認めたくなるところ。

それからお父さん役のジャック・トンプソン。エプロンして、料理作って、息子の恋人が訪ねてくるとソワソワしちゃう、かわいいオヤジ!大島渚の「戦場のメリークリスマス」や、最近ではショーン・ペンの「リチャード・ニクソン暗殺を企てた男」にも出演している、ワールド・ワイドで活躍しているオージー俳優の1人。DVDには、彼のインタビューが特典映像として納められている。

日本でもレンタル屋さんに置いてありそうなので、機会があればぜひ!

by funnyfelix | 2005-06-10 08:54 | cd/dvd