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シドニーが虹色に染まる!マルディグラ・パレード/パレード篇

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毎年、パレードの最初のフロートはレズビアンのバイク集団「Dykes on Bikes」

コレ、めちゃくちゃ盛り上がります!

パレードのコースを、逆走するように終点から出発地点まできて、折り返し終点までの1往復。

で、バイクの爆音に負けないほどの観客からの声援…

あー、また今年も始まった!って感じ。

その後は、アボリジニのグループ、そして今回のチーフ・オブ・パレード、Pollys clubが続きます。

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このポリーズ・クラブ/Pollys club、1964年からスタートしたゲイやレズビアンのソーシャル・グループ。

そう、なんと50年です!

定期的に、ダンス・パーティーを開催してるんだけど、ほんとにリラックスしたいい雰囲気で、ここぞとばかりに女装してくるオッサンとか、年齢層も幅広く、しかも70年代とか80年代の曲をバンバン流して、ほのぼのとした感じ。

ほんと多くのゲイに愛されているソーシャル・グループ。

ダンス・パーティーでは、学芸会(いい意味でね)っぽいショーとかもあって、これも全員が楽しんでいて、見ているこっちまでその楽しさが伝わってくるほど。

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で、その後は、「The 78’ers」

そう、1978年の最初のパレード参加者たちのフロート。

もうみなさんかなり高齢になって、バスでの参加です。

そして、マルディグラ事務局のフロート「Love Train」

先頭は、ほぼ裸状態のマッチョな男の子たちを引き連れた、コートニー・アクト。

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メイン・スポンサーであるANZ銀行も、大掛かりなフロートで参加。

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次は、「The Bobby Goldsmith Foundation」

1984年にエイズによって亡くなったボビー・ゴールドスミス、ゲイのオリンピックで17個ものメダルを獲得したスイマーで、その彼の友人たちによって設立された、オーストラリアでも最も古いエイズ/HIVの慈善団体。

今年で、30年です!

HIVとともに生活する人々を30年にわたってサポートしたセレブレーション。

そして、障害者のグループも車椅子での参加。

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健康促進団体のACON。

特に、エイズ/HIVに対しての撲滅運動を行っていて、現在、結果が30分でわかるHIV検査を積極的に展開している。

実は、自分もこのHIV検査に行ってきました、これは、また後日レポートしますね。




そして、話題のユニフォーム系です!

昨年から制服参加のオーストラリア国防·防衛軍、オーストラリア連邦警察、州警察、消防団、救急サービスなどなど。

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昨年の警察との悲しい事件の後、ゲイ・レズビアンのコミュニティーと警察は、何度も話し合いを続け、お互い理解しあう努力をし、とくにパレードでは警官に対するブーイングとかは聞かれなかった。よかったね。

看護士さんたちのフロートに続いて登場したのが、毎年恒例の「Lifesavers With Pride」

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はい、ライフセーバーのグループです。

そして、いつも大声援をあびる「PFLAG」

ゲイやレズビアンを持つ親のグループ。知り合いのお母さんも、毎年参加しています!

「Rainbow Babies and Kids」は、子供を持つレズビアンのお母さんグループ。

「Twenty10」のフロートには、マグダ・スバンスキー/Magda Szubanskiが参加!

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って、こちらでは国民的テレビ・ドラマ『Kath & Kim』に出演している、女優さんでもありコメディアンでもある彼女。そうそう、映画『Babe』にも出てるよ。

彼女、2012年のバレンタイン・デーに、なんと突然のカミング・アウト!

結構、驚いたんだけど、その彼女が参加した「Twenty10」は、主に若いゲイやレズビアンを対象にしたサポート団体。

こんなパレードがあって、ゲイの若い子でも楽しく暮らしてるんでしょ?って思う人も多いけど、実際は学校でいじめにあっていたりして、16%が自殺をしようとし、33%が自傷行為を行ったことがあるそう。(西シドニー大学の調査から)

なので、このようなサポート団体が必要です。

今回、マグダ・スバンスキーさんが、フロートに参加することによって、多くの注目を集めた「Twenty10」、セクシャリティーからホームレスの危険にさらされている若者のための宿泊サービスも提供しています。

そして、シドニー市の市長、クローバー・ムーアさんは、NSW州議員のアレックス・グリニッジさんと一緒にオープン・カーで登場。

イケメンのアレックス・グリニッジさん、ゲイであることを公表していて、フェア・デーでもブースを出していたり、マルディグラ前にも、警察との話し合いをしたり、いろいろと地元コミュニティーのためにがんばっています。

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「Amnesty International」は、このようなマルディグラは、世界のどこでも行われるものではない!まだまだ、ゲイがオープンにできない国は数多くある、と、ロシア批判も含めたフロート。

ロシアから、ではなく、ロシアへ愛をこめて… ってことで、これまたロシア批判のフロート。

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そして、今回のパレードの話題の1つ「100 Revs」

いくつかのキリスト教の宗派の人たちのフロート。

って、キリスト教ってことで「ゲイなんか地獄へ堕ちろ!」とか、そんなメッセージではなく、まったく逆のグループ。

「神はすべての人を愛します。偏見や差別はありません」と。

「私たちは、ゲイやレズビアンの人、すべてを受け入れます」と。

同性婚を支持するキリスト教のフロートです。

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その後は、ベアー系、レザー系などのコミュニティー、ビジネス関係のグループ、そしてサッカー、ローラースケートなどスポーツ系へ

メイン・スポンサーの1つ、ゲイにも人気のジム「Fitness First」

やっぱ、ジムだけあって、ムキムキ率高し!

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オーストラリアで初めてのゲイのラグビー・ユニオン「Sydney Convicts」

8月下旬に行われるラグビー・トーナメント『ビンガム·カップ2014/Bingham Cup 2014』がシドニーで行われるので、そのホストとしても活動。

この「Sydney Convicts」は、同大会でも優勝しているほど、実力のあるラグビー・チームで、テレビでチームのドキュメンタリーが放映されたこともアリ。

ちなみに『ビンガム·カップ』の名前の由来は、サンフランシスコのゲイのラグビー・クラブの設立に寄与したマーク・ビンガムの名前から。同時に、彼は、アメリカの911テロで、ユナイテッド航空93便でハイジャック犯と戦った乗客の1人でもあるそう。

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毎年、多くの参加者の水球チーム「Sydney Stingers」

今年はライト・バーを持っての参加。

そして、昨年、パーティーのゲストでもあるデルタ・グッドレム、今年はフロート参加で熱唱!

これまた、すっかり定番となった「Asian Marching Boys」

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で、最後のフロートは、あの映画『華麗なるギャツビー』の監督、バズ・ラーマンが監修した「Strictly Mardi Gras」

彼の映画監督デビュー作『ダンシング・ヒーロー/Strictly Ballroom』が、ミュージカルになって、今月下旬からシドニーで公演。

その宣伝も兼ねて、パレード登場!

で、いつものごとくボランティアの方々で〆。

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とにかくフロートの数、144もあるので、全部は紹介できないけど、主立ったフロートをできるだけ紹介しました。

年々、ショーアップされたフロートが増えて、ほんとに行進だけしているフロートの方が断然少ないですね。

コース途中には有料の(それもけっこうなお値段の)観覧席が設けられているけど、やはり、お金を払っても見る価値のあるパレード。

ぜひ一度、マルディグラ、見にきてください!

きらびやかで、ド派手なフロート、大音響にダンス、とにかく見た目はハッピーですが、1つ1つのフロートには、それぞれの主張があり、ただお祭りで終わらせるのではなく、オーストラリアのゲイやレズビアンのコミュニティーの層の厚さや、まだまだストレートの人たちとはいろいろな面で同等にはなっていない現状なども、ぜひ考えてみてください。


パレードの前、プリ・パレード篇はこちら!

by funnyfelix | 2014-03-07 21:21 | Mardi Gras 14