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赤飯

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日本に居た時、どうせ自分は結婚なんてしないし、出るだけ損って思ってた結婚式。でも楽しみが一つあって、それは引き出物の「赤飯」。

「赤飯」って、こういったおめでたいことでもないと食べれないもの。特別美味しいものかと言えば、そうでもないのだが、何故かこの「赤飯」、昔から好物の一つ。母はそれを知っており、日本に帰った時とか、出発前にレトルトの「赤飯」をそっと鞄に詰めてくれたりする。

もともと豆系の納豆とか枝豆とかが好きだから、この「赤飯」も豆御飯のようなもので、だから好きなのかもしれない。さらに食感が、餅米のモチモチ感に小豆のちょっと噛み応えのある感じがあって、そこも好きなところ。

で、話は変わって土曜の朝。前日に郵便局からの不在届けを受け取っていた自分は、その郵便物を受け取りに近所の郵便局へ…。

それは、「ついに」というか「やっと」というか、移民局からの永住権ゲットのお知らせ!準備スタートから、もう3年近く!これで、今までのようにビザのコンディションに左右されて、悩んだり心配することはなくなって、何の問題もなく晴れてオーストラリアで暮らしていける!

とにかく一番喜んでいるのはJoe!

自分は「はぁ、そうですか…」って感じで、あまり盛り上がっていなかったのが、Joeの嬉しそうな顔を見ていると、何だか自分も嬉しくなってきた!

この永住権取るために、Joeをはじめ多くの友達の助けを必要として、これは、やっぱ「赤飯」でしょ!みんなに配らなきゃ!てことで、早速、戸棚をゴソゴソ探して小豆と餅米を出してきて、「赤飯」作り!

餅米だけだと、ちょっとスティッキーすぎるので、普通のお米も混ぜ、小豆はコトコトとやや固めに茹で、その茹で汁はお玉ですくって空気を触れさせ(こうすると、発色がよくなる)後は炊飯器で炊きあげた。本来はせいろで蒸すものだけど、炊飯器でもおいしくできる。……なんて偉そうなことを言っているが、「赤飯」を作ったのはこれで2度目。前回は日本で一人暮らしを始めた時だから、かなり昔のこと。

出来上がった「赤飯」は全体に水が多すぎて、なんだかお粥状態になってしまったが、まあ縁起物、小豆も腹が割れることなく炊きあがったので、OKとしてタッパに分けて、さらにコンピューターから熨斗紙をプリント・アウトして完成。もちろんゴマ塩付き!

ちょうど、その日の夜は友達みんなでカラオケ&食事会だったので、Joeが買ってくれたスパークリング・ワインを飲みながらみんなに祝ってもらった。

これまでの道のりは長く、いろいろなことがあったけど、自分のことのように喜んでくれる友達やJoeを見ていると、シドニーに来て本当によかったと思える1日だった。

by funnyfelix | 2004-10-17 17:07 | suki!!