ビエンナーレ・オブ・シドニー、始まる!/Biennale of Sydney

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2年に1度、シドニーで開催されている「ビエンナーレ・オブ・シドニー」が、5月12日から始まりました。

あの前回のレポートから、もう2年!

あの興奮が再び!ってことで、開催前からすっごく楽しみにしていて、さっそくメイン会場のコカトゥー・アイランド/Cockatoo Islandに行ってきました。

その前に、このイベントを簡単に紹介すると、シドニーやオーストラリアのみではなく、世界中のアーティストが集結する現代美術のイベントで、期間は5月12日から8月1日までの約3カ月。

会場は、メイン会場のシドニー・ハーバーにあるコカトゥー・アイランド、シドニー現代美術館、オペラハウス、州立美術館、ローヤル・ボタニック・ガーデン、そしてウルムルにあるアートスペースの7会場に、36各国から166名のアーティストによる440以上の作品が展示されるもの。

そのうち67名のアーティストは、今回のイベントのために新作を制作!

ってことで、世界的に見てもかなり大きなアート・イベントです。

多分、7会場すべてを見ようと思ったら1日では足りないかも?ってぐらい。

できればお弁当持参で、週末2日を秋空の中、現代アート観賞三昧で楽しむ、って感じがお薦め。

で、今回はシドニー現代美術館と、そこからフェリーでコカトゥー・アイランドに行ってきたんですが、これまたすごいことに、前回と同じでコカトゥー島までのフェリーも含め、すべて無料!

まずはフェリーを待つ間に、そのフェリー乗り場の前にあるシドニー現代美術館へ。

エントランス前にはRoxy Paineによるスティールでできた巨大な樹、と言うか根っこみたいなオブジェがドーンと置いてあります。

が、残念ながら、フェリーの時間もあって、駆け足の観賞になったシドニー現代美術館。また、日をあらためて、今回行けなかった他の会場と合わせ、再度訪問予定です。

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で、フェリーでコカトゥー・アイランドへ!

ってこのフェリー、ハーバー・ブリッジの下を通って20分ほどのクルーズ。

久しぶりのフェリーで、潮風に吹かれ、シドニーらしい水辺の綺麗な風景を見ながら、この時点ですでに気分はハイ・テンション。

まずは、帰りのフェリーの時間を確認して、一番見たかったツァイ・グオチャンのインスタレーションへ!

この「ビエンナーレ・オブ・シドニー」の告知が始まった時から使われていたのが、彼の火花を散らす車の写真。9台の本物の車が、ストップモーションのように空中で回転している様子を再現したもので、今回、コカトゥー・アイランドでは造船所後の巨大な空間を利用して、かなり高い位置に展示されていました。

が、この作品に限って言えば、展示するスペースはシンプルで何も無い方がよかったかも?

バックの工場の風景に溶け込んでしまって、思ったほどのインパクトはなかった…

でも、他の作品はまさしく、造船所だったり、刑務所だったりと様々な過去を持つこのコカトゥー・アイランドの場所をうまく利用したものばかり!

って、古い機械なんかがドーンと置いてあったりすると、アート作品と間違えてしまいそう。

とにかく、この廃墟な感じの雰囲気の中でのアート観賞、ってのがたまらなくいいです!

映像系の作品も多かったけど、無機質な美術館に置いてあるモニターやスクリーンで見るより、やはり昔の建物の朽ち果てたような空間で見るのでは感じ方が大きく違うと思う。

で、今回も日本人アーティストも参加していて、あの水玉おばちゃん、草間彌生は、自作自演の歌を披露する映像作品で、またもスゴイです。

それに、大好きな杉本博司氏は、コカトゥー・アイランドのどん詰まりにある発電所跡地に、電気を使った写真に囲まれた祭壇のようなインスタレーション。

で、今回は写真を中心にお届けします。

現代美術に野暮な解説は必要ないでしょ?

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で、また前回と同じように最終のフェリーで、シドニーの夜景を思いっきり楽しんでサーキュラ・キーに到着。

実は、この日の夜にシティーの会場で、その大好きな杉本博司氏のフォーラムがあるということで、それにも参加しました!

って、これまた無料で、スライドを使って過去の作品の紹介など、満席の会場で、彼本人から興味深い話が聞けました。

杉本氏とU2のボノとの関係。あのU2のジャケットに杉本氏の代表的な「海景」シリーズの写真が使われたいきさつなど、時に会場を沸かせながらのすべて英語でのトークでした。

その海の風景の写真。

陸の風景は建物などかなり変わっているけど、海の風景は古代から変わらず。その太古の人類が見た風景を、同じように今見ることができる。その海をモチーフとしたシリーズが「海景」なんだけど、これ実物を見てみると細かなディテールなど、何時間でもその作品の前に立っていたくなるもの。

数年前に一時帰国したとき、六本木ヒルズの森美術館で行われたいた彼の作品展。

そこで印刷物ではない、本物のプリント作品をみたけど、かなりショックでした。

って、まさかその彼本人がシドニーでフォーラムを行うなんて思ってもみなかったので、今年の「ビエンナーレ・オブ・シドニー」は特に自分にとって思い出に残るものとなりました。

期間も長いし、このようなアーティストのフォーラムも行われるので、ぜひ!

アートに興味がなくても、無料のフェリーでコカトゥー・アイランド探索するだけでも十分楽しいと思います。


17th Biennale of Sydney
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by funnyfelix | 2010-05-21 00:42 | syd-event