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スペシャル・ゲストの「ウィキッド」

今回の「ウィキッド」、メルボルンの初演から主役のエルファバ役を務めていたAmanda Harrisonが病気のため、ピンチ・ヒッターとして、アメリカのブロードウェイからJennifer Dinolaがやって来ていて、ちょうど自分が観た日は、そのジェニファーがエルファバ役だった。

さすが本場ブロードウェイから、ってことで圧倒的な歌唱力で迫力のある舞台になっていた。

実は自分、このミュージカル「ウィキッド」を観るのは2回目。

昨年日本に帰国した時に、東京で劇団四季版の「ウィキッド」を観賞してる。

その時は2階席だったので、舞台全体が見え、舞台上の照明の動きなどもよく分かった…

が、今回は、最前列!

照明や舞台の上にあるドラゴンの動きなど、舞台全体を見渡すのはやはり難しい… って言うか、近過ぎて見えない!

でも、俳優の表情はクッキリと見える!

まるで巨大なプラズマ・テレビでハイビジョンの映像を観ているよう。

ってことで、このロトリー・チケット、何度も観ているファン向けの要素が強い感じ。(今回、情報提供者&一緒に観に行ったSさんのような)

ま、でも、最前列でミュージカルを観賞するなんてめったにできる経験ではないので、チャレンジする価値はアリ。

で、その「ウィキッド」だけど、重要なのは古典となっている映画、「オズの魔法使い」を観ておくこと。

すべての伏線はこの「オズの魔法使い」につながっている!これを知らないと、おもしろさは半減。

で、ストーリーは他のサイトでチェックしてもらうとして、「Sydney Gaze」的には、やはりポイントは、ゲイに大人気の「オズの魔法使い」がベースになっていること。

その映画の主演ジュディ・ガーランドは、日本のゲイの世界で言う「美空ひばり」的存在!

特に年齢が上のゲイの人にとっては、特別な意味をもつ女優さんで、ゲイ向けのキャバレー・ショーなんかでもよく名前が出てきます。

娘さんはライザ・ミネリなんだけど、この母娘の関係とか、来た頃はなーんにも知らなくて、話についていけなかったことが多かったです…

ちなみにライザ・ミネリの元旦那さんは、ミュージカル「ボーイ・フロム・オズ」のモデルとなったオージー・ゲイのピーター・アレンです。

ってことで、こちらに来て、初演で観た「ボーイ・フロム・オズ」で、ジュディ・ガーランドとライザ・ミネリの関係を知ったぐらい無知でした、自分!

で、次の「Sydney gaze」的ポイントは、肌の色が違うことでいじめられるエルファバが、ゲイにも置き換えられる、ってところ。

エルファバが緑色のエメラルド・シティで、誰も自分のことを変だとは思わないと喜ぶシーンは、地方のゲイで悩む男の子が初めて東京に出てきて二丁目デビューを果たし、ここでは普通でいられると喜ぶ姿とダブったりして?

ってことで、ゲイ的にも楽しめる作品なんだけど、女性2人の友情物語や、舞台装置、カラフルな衣装で、お笑いシーンもあり誰でもが楽しめる作品。

正規のチケットを買って観ても、十分満足できると思います。

シドニーでは、まだロングラン公演中なので、旅行者の方も旅行日程が決まったら、チケットを手配してみては?くじ運の強い方は、ぜひロトリーにも挑戦を!

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by funnyfelix | 2009-12-11 05:19 | syd-event