街頭マジック?
もう結構以前のお話。
ある平日のランチの後、タウンホールの裏あたりをトボトボと歩いていると…
いきなり「いい顔してるねー」!って!
あまりの突然のことに呆然としてると…
「そう、幸運が訪れる顔だよ、あなたの顔は」って
ハァ〜?何?
いきなり身なりのこざっぱりしたインド人(男)に声かけられました!
で、普段なら「忙しいから」ってそのまま歩き続けるんだけど、この日、歯医者に行く予定で、その予約まで30分ほどあったので、しばらく相手にすることに…
まず、いきなり小さなメモに何かを書き出し、それを丸めると手渡しして「ちょっと、コレ持ってて」って
「何?」って聞いても、「とりあえず持ってて」って
それから、いろいろな話しがスタート!
「いい人だけど、人のことを気にし過ぎる」とか、「来月にはいい事が起こる」とか…
ま、よくある占いみたいなもんです。
で、「じゃあ、1から10までの中で、好きな数字は?今、悩んでることはある?それは、恋愛?仕事?将来のこと?歳はいくつ?」と質問されて、それを順番に答えていくと…
「それでは、さっき渡した紙、広げてみて!」って
で、その広げた紙には、今、自分が答えたことが書いてあった!!!
ヒョエ〜、この人、何者????
その後は、ちょっと話の内容が変わってきて、「自分はインドの有名な僧侶と知り合いで、多くの人を占っている」と、何か訳の分らない袈裟のようなものを着たインド人と一緒に写っている写真を見せてくれたり、いろんな人の名刺を見せてくれた。
で、いきなり「じゃ、この写真の上にお金を乗せて」って
ハァ〜?お金ですか?
ま、でも、これは十分にブログのネタに使える!と思った自分は「ブログのネタ代」ってことでたまたまポケットにあった5ドル札を置くと…
「今、あなたを邪魔しようとしている友達がいます」って
オイオイ、今までいいこと言っておいて、今度は悪い事かよ!
「その友達のこと、知りたいですか?」って
もう、この時点では自分では完全にアウト!
また、その友達の名前を知るのにお金を請求するんでしょ!って
歯医者の時間もあったし、その後は「時間がないから」ってことで話を打ち切って、そのインド人とは別れたけど、どうやって質問の答が事前に分かっていたのか?
その紙を広げて答が書いてあった時はビックリしたけど、よく考えれば、絶対、事前に答が分ることはない!ってことで、これには、仕掛けがあるはず!
ハイ!その昔、引田天功のマジック(イリュージョンじゃないですよー、2代目のプリンセス・テンコーじゃないですよー)に夢中だった自分は、マジック関係の本をかなり読んでいて、マジックの謎解きはけっこう得意な方!
で、考えました!
ヨーク、考えました!
再度、何が起こったのか、反すうしました!
ヒラメキました!
その紙を開く直前に、開こうとした自分を制止して、「直接開くんじゃなくて、一度、こうして額に当ててから開いて」って、そのインド人、丸めた紙を自ら額にかざした!
そう、ズーっと自分で持っていたと思い込んでいたけど、直前に自分の手を離れてる!
ハイ!もうお分かりですね!
その丸めた紙を額にもっていって、その隙に別に書かれたものと入れ変えて、自分に手渡しした!
単純なマジックです!
思い返すと、自分が答えた時、わざわざメモしてたり、自分に答を書かせたり、注意をそらすことがけっこうあったので、その間に答の紙を丸めてたみたい!
あと、ポイントだと思ったのは、そのインド人、真っ白なポロ・シャツで、髪もきれいに整えられていて、身なりがちゃんとしていたこと。
誰も、汚い身なりの人間には近付かないし、声を掛けられても無視するのが当然、もしそれが清潔感のある人だったら…
なかなかマーティングされているし、話のもっていき方とか、よく考えられている!
友達も同じ時期に同じ場所で同じような人に同じように声を掛けられているので、意外と「知ってる!」って人、いるのでは?
by funnyfelix | 2007-10-17 22:40 | g-life