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End of the Rainbow/Theatre Royal

ただ今、シアター・ローヤルで上演中の演劇が「End of the Rainbow」

昨年、オペラ・ハウスで上演され、大人気を博し、その再公演。

ジュディー・ガーランドの最後の数カ月を描いた物語りで、主演はキャロライン・オコナー。

まず、Joeが「ジュディー・ガーランド!」ってことで「行きたい」って言い出し、自分は「キャロライン・オコナー!」ってことで、「行きたい」ってことで、2人で行ってきました。

ジュディー・ガーランド、映画「オズの魔法使い」で小さなころからショー・ビジネス界で活躍していて、ゲイの人には特に人気があった大スター。日本で言えば美空ひばり、みたいな感じかな…。

自分は、ライザ・ミネリのお母さん、程度でしか知らなく、あまりピンとはこないんだけど、劇場にはJoeと同世代と思われるゲイの人、かなり目についた!

ステージはかなりシンプルで、登場人物は3人。

ジュディー・ガーランドと、その5番目の夫ミッキー・ディーン、それにゲイのピアニスト。

1968年のロンドンのリッツ・ホテルで、ジュディー・ガーランドがドラッグとアルコールの依存症になりながらもコンサートを続ける姿を、ときにユーモラスに、ときにシリアスに描き、もちろん歌うシーンも用意されている。

個人的には、思ったほどではなかった。

初め自分、てっきりキャロライン・オコナーが、ジュディー・ガーランドの歌をバンバン歌いまくるミュージカルだと思っていたので、演劇だと気付いた時点で「ウ〜ン」

そう、キャロライン・オコナーって知ってる人、少ないと思うけど、自分、彼女のステージは2回見ている。

1回はミュージカル「シカゴ」、で、もう1回はオペラ・ハウスでシドニー・シンフォニー・オーケストラと共演で、オーケストラをバックにミュージカル・ナンバーを歌うもの。

彼女、小さな身体なんだけど、なんでこんな声が出るの?ってぐらい、声量があり歌がバツグンにうまい!歌い出すと2倍ぐらい大きく見えるほど!

オーストラリアでは、かなり有名。

あのニコールの「ムーラン・ルージュ」で小林幸子みたいな人が、タンゴを踊ってたの覚えてる人いる?あのちょっと意地悪な彼女、彼女がキャロライン・オコナー。

最近では、作曲家コール・ポーターの生涯を描いた映画「五線譜のラブレター(De-Lovely)」でも、ナタリー・コール、エルヴィス・コステロ、シェリル・クロウら大物ミュージシャンに混じって1曲歌ってる。

ちょっと意地悪系な顔してるんだけど、オペラ・ハウスで歌う合間に見せる彼女の笑顔がとってもチャーミングで、一気にファンになってしまった。

で、この「End of the Rainbow」、芝居部分はイマイチ。なんだけど、キャロライン・オコナーが歌い出すと、途端によくなる!

そう、夫とピアニストの芝居のレベルと、キャロライン・オコナーのレベルが違い過ぎてうまく噛み合ってなかった。

だから、彼女1人で歌うシーンは、いいんだけど、夫とピアニストが絡んでくると、急につまらなくなる。特に夫とピアニスト、2人だけになるとね…。

ゲイのピアニストも、残念なことにキャラクターのつくり方に無理があって、共感するには程遠い…。

これだったら、キャロライン・オコナーが純粋に歌ってるの「だけ」見たかったかな。

でも、久しぶりの大劇場での演劇。幕間のロビーの雰囲気とか、やっぱ生のステージって華やかで楽しい。できれば、次回はキャロライン・オコナーのコンサートに行って、思いっきり彼女の歌を堪能したい。

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by funnyfelix | 2006-05-17 20:07 | syd-event