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独創的な食の体験/Oscillate Wildly

ついに行きました、ニュータウンにあるレストラン「Oscillate Wildly」!

2003年にオープンしたモダン・オーストラリアン・レストラン。

その当時の、このレストラン評の載った新聞の切り抜きを今でも大事にとってあるほど、オープン当時からずっと行きたかったレストラン。

オープンした時は、50ドルぐらいで3コースの料理が食べられるということで、店の雰囲気や、料理の内容など、もしこのレストランがもっといいロケーションにあれば100ドルはするよ、なんて言われていた。

食べに行った友達も大推薦だったし、「行きたいレストラン・リスト」にいつも入っていた…

で、毎年のアニバーサリーに予約を取ろうとするんだけど、毎年予約いっぱいで予約できず。

そうこうするうちに、シェフが変わったというニュースが伝わってきたけど、それがシドニーでも有名レストラン「Est」のヘッド・シェフをしてしていたKarl Firlaで、2009年から彼がシェフになっても、地元紙「シドニー・モーニング・ヘラルド」のレスラン評価でワン・ハットをキープ。

ってことで、Joeとアニバーサリー・ディナーの話になった時に「今年こそは!」となったけど、さすがもうアニバーサリーも10回以上、ってことで、そんな話をしたのは、すでにアニバーサリー1週間前!

ま、レストランに電話したけど、当然「予約いっぱい!」

一応、キャンセル待ちリストに名前を残したけど…

で、前日に再度Joeから、キャンセルが出たか確認したけど、ダメ。

ってことで、今年は適当に予約のいらない気軽なレストランへ、ってことになり、その前にニュータウンのパブでカクテルでも、と。

で、そのバプに行く前に、ちょうど「Oscillate Wildly」の近くを通ったので、Joe「ちょっとメニューでも見てみる」とレストランへ…

たら、なんとJoe、レストランの中へっ!

何?何?何?

って思ったら…

「サプライズ!」って。

実は、前日の電話で予約が取れたそう…

なら、ちゃんと言ってくれればいいのに。ポロ・シャツとチノパンだよ、今日!

って、ことで前置きが長くなったけど、ついに憧れの「Oscillate Wildly」でディナーです。

(実は、このサプライズ、裏の話があって、ちょっと前にJoeとの会話で、あのJoeへのサプライズ・バースデーの話になって、自分、ほんとJoeを騙すのが大変だった、と。もう2度としないから!とか言ったら、お前は嘘をつくのが下手なんだよ、と。で、Joe、分かった?こうして嘘をつくんだよ、って。はー、今回は完全にJoeに騙されました)

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場所は、あの大好きなカフェ、「Black Star Pastry」のお隣。

小さなレストランで、ウェイターの人は2人。テーブルも8つぐらいで30人も入ればいっぱい、って感じ。

これじゃ、予約とるのも難しいわけです。

って、後でネットで見たら「週末は2カ月前」には予約しないとダメみたい!って、今回は特別だったみたいで、Joeから「記念日で、何年も前から行きたかった」とか、お店の人と話をして、なんとか席を作ってくれたみたい。こういった気の効かせ方は、さすがトップ・レストラン!

で、メニューは、1つ。

8品のおまかせコース、100ドル。それにマッチング・ワインが55ドル。

今回は、マッチング・ワインではなく、フル・ボトルの白ワインをオーダー。

まずは、サービスでパリパリの海藻せんべい!

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で、1品めは、「ホアグラ、ホタテ、ヘーゼルナッツ」(メニューは、すべて素材の名前のみ)

えびせんべいに、ふわふわのホアグラ、それにカラメルのような甘い液体がっ

そう、口の中でいろいろな味が合わさる感じ。一言では表現できないおいしさ。

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で、ここで、小さな器にちょっと大き目の錠剤が1つ!

何?って思ったら、それにお湯を注ぐウェイター…

その錠剤が、水を吸ってムクムクと… って、おしぼり、でした!

こういった遊びの演出もおもしろい!

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で、次が「スキャンピー、ポンズ、ワイルド・ライス」

もうね、見ても美しいけど、食べた食感もすごい。スキャンピーのねちゃり感に、揚げてあるワイルド・ライスのサクサク感。これまたほんのり甘みが感じられて、口の中でのハーモニーがすごい!

次がニンジンがメインの1品なんだけど、下に散らしてある粉?みたいのが、とにかく食べてみないと想像できない味で、少量だけど、ゆっくり味わい、その味を楽しむことができる、まさに新体験、って感じ。

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そして、魚料理。

これは、ウェイターがスープを注いでくれます。

これまた、ちょっと甘めのスープで、魚の塩気と合わさって、今まで食べたこともないような不思議な味。

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で、5皿目がひな鳥。

絶品の火の通し方で、ジューシーな肉に、醤油系のソース。

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ここで、オーダーしたワインが空になったので、クラスで赤ワインをオーダー。

で、赤ワインといえば肉料理。

次はビーフなんだけど、魚のフレーク(かつおぶし?)みたいのなが添えられていて、かなり和食に近い味。

素揚げされた、芽キャベツのパリパリ感と、黄身のコッテリ感、フレークのサクサク感、それにビーフの肉汁が合わさって、もうマジウマ!

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で、ここで最後のデザート2品の前に、追加10ドルで、「チーズ・オン・トースト」はどうですか?と、ウェイター。もちろん、迷わずオーダー!

もちろん、今までの料理を見ても、ただのチーズを乗せたトーストが出て来るとは思わなかったけど、出て来たのがコレ。

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これまた、何と説明していいのか…

上に乗ってるのは、塩気の強いチーズのアイスクリーム。下には、サクサクとしたパン粉のようなもの。が、砂糖も混じっていて、これを口にいれると、塩と砂糖が混ざり合って、不思議な美味しさ。

で、最後のデザートは…

薔薇のアイスクリームにベリー系のフルーツ。

これも、食感を楽しますために、フリーズド・ドライのラズベリーが入っていたり、また自分は初めて食べたけど、クワの実も!まだ、赤黒くなる前の実で、爽やかな甘さ。

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ここでまた、調子にのってデザート・ワインをグラスでオーダー!

キンキンに冷えていて、さっぱりした甘さ。

そして2品目のデザートは…

塩キャラメル!

見た目は、違うけど、口のなかで塩キャラメル味に!

手前の透明なゼリーみたいなのが塩ゼリーで、これまた食感を考慮してか、ポップコーンも散らしてある。

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で、最後にコーヒーと、チョコレートで終了。

ふう、これでざっと4時間のディナー。

もう、大満足!

写真を見てもわかると思うけど、ほんと独創的な料理ばかりで、まさに贅沢な「食体験」って感じ。

ちょっと自分の文章力では伝わらなけど、食感まで含めた素材の組み合わせ方とか、普通のレストランでは食べることのできない料理の数々。こんなワクワクしながら食事をするのは久しぶり。

ウェイターの人もフレンドリー、なおかつプロフェッショナルなサービスで、料理に関する質問も的確に答えてくれます。

よくある「シェフに聞いてみます」なんて返事は一切無かった。

ま、オープン当時の、50ドルで3コース、って値段ではないので(予約も取りにくそうだし)気軽に行けるレストランではないけど、ぜひ、またこの「食体験」は、したい!って感じ。

ま、Joeと久しぶりのゆっくりした食事も、よかったかな?普通、4時間の夕食なんてないしね。


Oscillate Wildly
275 Australia St., Newtown
Ph 02 917 4700

by funnyfelix | 2011-11-21 22:46 | syd-eat